明徳二年(一三九一)創建
六三〇余年の歴史をもつ浄土真宗のお寺です
明徳2年(1391)創建
630余年の歴史をもつ浄土真宗のお寺です
新年度がはじまる4月は「出会いと別れの季節」と言われますが、出会いには前向きな、別れには儚く後ろ向きなイメージがあるかもしれません。特にそれが大切な方との今生での別れともなると、生木を裂かれるような思いになります。浄土真宗の僧侶で、本願寺第3代宗主の覚如上人(1271~1351)は『口伝鈔』という書物の中で、
人間の八苦のなかに、さきにいふところの愛別離苦、これもつとも切なり。
といわれ、人生には様々な苦しみがあるけれども、愛する人との別れが最もつらく、悲しいことであると述べられています。出会ったからには、いつかは必ず別れがあるということを頭では十分理解できていたとしても、いざそれが現実になってしまうと受け入れることができない自分がいることも事実です。
先立って往かれた方は、一体なにを遺してくださったのでしょうか。土地や財産でしょうか。いえ、そうではなく、故人様を思いながらお勤めさせていただくお仏事を通して、普段なかなか合わせようとしない手を合わせ、普段聞こうともしない仏さまの教えに耳を傾けさせていただく「仏縁」ではないでしょうか。
大切な方を見送った側(つまり私)も、いつかは必ず命を終えていかねばならない日がやってきます。そのような儚い命に、故人様が往かれた阿弥陀様の浄土から、「南無(まかせよ)阿弥陀仏(われに)」という救いの言葉が届けられています。
別れという深い悲しみであるからこそ、その中に人生を歩む上で大切なことを知らせていただけるように思います。人は出会いによって育てられ、別れによっても育て続けられ、深められていくのです。
合掌
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第30世住職 四夷 法顕
1985年生まれ
信行寺住職
龍谷大学非常勤講師
相愛大学非常勤講師
毎日文化センター講師
浄土真宗本願寺派宗学院研究員
本願寺派布教使
文学博士
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