明徳二年(一三九一)創建
六三〇余年の歴史をもつ浄土真宗のお寺です
明徳2年(1391)創建
630余年の歴史をもつ浄土真宗のお寺です
今月は、お笑い芸人コンビ「千鳥」大悟さんの言葉です。正直、負けを認めることはとても勇気がいることです。しかし、負けを受け入れたときに、これまでとは異なる景色が見えるのかもしれません。
思うに、現代人は「負けを認める」ということが苦手になってきているように感じます。それには様々な要因が考えられますが、例えば近代は「進歩」という価値観に、高いプライオリティ(優先順位)を置く傾向があります。コストを少なく、合理的に・・・それは少しでも理想に向かって努力していくということであり、他人より努力して一歩でも前に出る、そして勝者は讃えられるという構造です。このような効率よく進歩を目指す近代社会のシステムは、人間の欲望を刺激し、「自我」を肥大化させていきます。自我の肥大化は、自己承認欲求の増大に他なりません。
仏教では「自我」とは自己に執着する心であり、苦しみを増幅させていく原因であると説きますので、「私が、私が」という「我(執着心)」に振り回されないことが重要であるとする「無我」の立場を取ります。しかし、凡情の中で生きる私たちが執着から離れていくことは不可能です。だからこそ、自分がもっている「こうでなくてはならない」という枠組みを絶えず点検することが大切です。「自分はしっかりしていなくてはならない」、「絶対に勝たなくてはならない」といった枠組みが強ければ強いほど、そうでなくなった時の苦しみは大きいものとなります。その意味で、現代の私たちはもっと「負ける練習」が必要なのではないでしょうか。負けを認めることは弱さを認めることではなく、成長の第一歩だからです。
合掌
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第30世住職 四夷 法顕
1985年生まれ
信行寺住職
相愛大学非常勤講師
毎日文化センター講師
浄土真宗本願寺派宗学院研究員
本願寺派布教使
文学博士
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