明徳二年(一三九一)創建
六三〇余年の歴史をもつ浄土真宗のお寺です
明徳2年(1391)創建
630余年の歴史をもつ浄土真宗のお寺です
今月は漫画『ONE PIECE』(16巻)の登場人物、Dr.ヒルルクが死の直前に語った言葉です。不器用な男・ヒルルクが、愛弟子チョッパーにとった命がけの行動は、いつ読んでも泣ける名シーンです。
「人は2回亡くなる」と言われることがあります。1回目は肉体がなくなった時、2回目は人々の記憶からなくなった時です。そして「2回目の死」こそが、Dr.ルルクが言うように、本当にその人が亡くなったことを意味するのだと思います。言い換えると、たとえ肉体がなくなったとしても、記憶の中にいる間は、その方は生き続けているのだということです。
たまに「人は死んだらおしまい」という言葉を聞くことがありますが、私(住職)はそうは思いません。それは遺された者は、亡き人の「まなざし」の中で生きるということがあるからです。たとえば亡き祖父母、亡き両親のことを考えて行動に移すことはないでしょうか。こういうことをしたら亡くなった母は悲しむだろうからやめておこうかな・・・など、亡き方はたとえ姿は見えなくとも、私の人生を支えてくださっていると感じることがあります。浄土真宗の僧侶・中西智海師(1934〜2012)は次のような言葉を遺しています。
人は去ってもその人のほほえみは去らない
人は去ってもその人のことばは去らない
人は去ってもその人のぬくもりは去らない
人は去っても拝む掌(て)の中に帰ってくる
(『ひととき〜私をささえる言葉〜』)
人は亡くなってもそれぞれの胸の中に生き続け、先立って往かれた方々が私の掌を合わしてくださっている年忌法要やお盆といったお仏事は、亡き方を思い返すことができる大切な時間であるといえます。
最後に、お盆を迎えるこの時期に住職オススメの映画を紹介させていただきます。それは2017年に上映されたディズニー映画『リメンバー・ミー』です。この映画は死者と生者との関わりをテーマにしたもので、Dr.ヒルルクの「人はいつ死ぬと思う?それは人に忘れられた時さ」という言葉をまさに体現したような内容となっています。個人的には、毎年お盆の時期に金曜ロードショーで放映してほしいぐらいです。
合掌
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