明徳二年(一三九一)創建
六三〇余年の歴史をもつ浄土真宗のお寺です
明徳2年(1391)創建
630余年の歴史をもつ浄土真宗のお寺です
今月はお笑いユニット、ザ・プラン9のヤナギブソンさんの言葉です。これに、もはや「住職的解説」は不要かもしれませんが、少しお付き合いください。
ものごとが生じている因果関係について、「結果から原因」へとその必然性を見ていく、これが仏教のまなざしです。例えば、「花が咲いているところに必ず種がある」とは言えても、逆に「種があるところに必ず花が咲く」という「原因から結果」では必然性を語ることはできません。たとえ種(因)があっても、太陽の光や水の不足などによって、必ず花(果)が咲くとは限らないからです。このような因果関係は、私たちのいのちも同じです。こうして私という結果が生じているのは、必ず原因があるということです。両親をご縁に生まれ、様々な支えによって私のいのちは生かされています。
そうした私のいのちをあらしめているものを「恩」というのでありましょう。なるほど、「恩」という漢字は〈因〉の下に〈心〉があります。つまり、私という結果を支えてくださっている原因に心を寄せていく、その気づきの中で開かれる世界が「恩」であると、とても仏教的な言葉だと思います。
私たちは目に見えないモノは、つい無いモノにしてしまいがちです。しかし、目に見えないからといって存在しないということではありません。むしろ目に見えない様々な「お陰さま」によって私は存在しています。先人たちは、普段気づきにくい「お陰さま」を見える形にし、お礼ができるようにと据えてくださったのがお仏壇です。今月のヤナギブソンさんの言葉は、そうした「お仏壇がある日常」の大切を語ってくださっています。ですから、私(住職)もお仏壇とは、「宝くじが当たるようにといったお願い事をするのではなく、様々なご恩に感謝を申し上げる場所ですよ」と、ご門徒方にお話しています。また、浄土真宗では阿弥陀様の私をお浄土へ導き、必ず仏にしてくださる大きなご恩に対してお礼を申し上げるという意味も大切にしています。
皆様のご自宅にお仏壇はあるでしょうか?家の中にお礼が言える場所があるって、いいものですよ。立派なものでなくとも、西本願寺にはバッグに入るほどのコンパクトなご本尊もありますので、当院にお問い合わせください。
合掌
信行寺ホームページにようこそお参りくださいました。当寺ではお葬式やご法事、日々の月参りはもちろん、毎月の法話会もおこなっています。これまでお寺にご縁がなかった方でも歓迎です。些細なことでも構いませんので、何かお困りのことがあればお気軽にご連絡ください。
第30世住職 四夷 法顕
1985年生まれ
信行寺住職
龍谷大学非常勤講師
相愛大学非常勤講師
浄土真宗本願寺派宗学院研究員
本願寺派布教使
文学博士
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